ご挨拶

共創機構長(総長) 熊ノ郷 淳

大阪大学は、「懐徳堂」「適塾」を精神的源流とし、地元の方々の学問に対する強い思いと熱い要請によって、誕生した大学です。このような背景から、大阪大学は、大阪大学憲章に、「実学の重視」をあげ、「大阪大学は、実学の伝統を生かし、基礎と応用のバランスに配慮して、現実社会の要請に応える教育研究を実践する。」とうたっています。大阪大学では、研究活動の成果を大学と社会との共創(Co-Creation)活動により、社会実装につなげることを目的として、2018年1月に「共創機構(Co-Creation Bureau)」を設立しました。「共創(Co-Creation)」とは、社会と共に新たな価値を創造することを目指す理念です。

共創機構は、大学と企業、自治体との連携を推進し、大阪大学が持つポテンシャルを、技術革新や社会改革に活かしてまいりました。また、このような研究成果の応用の過程で、新たな知が創出され、基礎研究に革新的な展開をもたらしたこともありました。このように共創活動を継続した結果、現在では、大阪大学は、世界屈指のイノベーティブな大学に数えられるにいたっています。

大阪大学では、今後も、共創機構の活動をさらに推進し、研究成果の社会への還元を実現し、「いのち」と「くらし」を守るという使命にこたえていきたいと考えています。