HEARTROID PROJECTが 全国発明表彰「未来創造発明奨励賞」を受賞 ~大阪大学の発明が3年連続の受賞~

2021.05.25(火)

お知らせ

 「令和3年度全国発明表彰」(公益社団法人発明協会主催)において、大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学講座の坂田泰史教授、大阪大学国際医工情報センターの岡山慶太特任講師(常勤)らの「3Dプリンタを用いたX線透視対応心臓カテーテルシミュレーターの発明」が「未来創造発明奨励賞」を受賞しました。未来創造発明奨励賞は中小・ベンチャー企業並びに大学及び公的研究機関に係わる発明が対象で、特に優秀と認められる発明に贈られます。
 本発明は、心臓カテーテル手術のためのシミュレーターです。CTデータをもとに3Dプリンタで作成した透明な心臓モデルを液体中に浮かべ、拍動ポンプで血流を再現、心臓モデルを入れ替えることで、個々の手術手技を実臨床と同じようにX線透視下で実施できるようにしました。この発明により、場所を選ばず、若手からベテランまで、国や地域を超えて、世界の医師や医療従事者が自由にトレーニングを行えるようになりました。2021年5月時点において、世界25の国と地域へ導入されており、欧米の主要な学会においても活用されています。
 また、この受賞と合わせて、大阪大学が「未来創造発明貢献賞」を受賞しました。なお、今回の受賞で大阪大学は3年連続での受賞となります。


▲本発明による心臓カテーテルシミュレーター


▲心臓カテーテルシミュレーターを用いたX線透視下での手術画像

公益社団法人発明協会HPはこちら

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