関口清俊寄附研究部門教授らが全国発明表彰「未来創造発明賞」受賞!

2020.11.16(月)

お知らせ

 本学蛋白質研究所の関口清俊寄附研究部門教授ら(※)が「再生医療用多能性幹細胞の培養基材の発明」によって、「令和2年度全国発明表彰」(公益財団法人発明協会主催)における「未来創造発明賞」を受賞され、併せて、西尾章治郎総長も「未来創造発明貢献賞」を受賞されました。発明者全員及び西尾章治郎総長に表彰状及びメダルが授与されました。全国発明表彰としては、昨年度の糸﨑秀夫名誉教授に続き、2年連続での受賞となります。

(※)本学の発明者(発明当時本学に在籍):関口清俊寄附研究部門教授、谿口征雅寄附研究部門助教(以上大阪大学蛋白質研究所)、二木杉子助教(大阪医科大学医学部生命科学講座)、林麻利亜助教(武庫川女子大学薬学部)


表彰状とメダル

 受賞発明は、ヒト多能性幹細胞(ES細胞/iPS細胞)を安定的かつ高効率で培養・増幅するための足場材です。従来の製法で課題であった安全性を克服するとともに、大幅に製造効率を高め、さらに、ヒト多能性幹細胞の急速拡大培養を可能としました。本発明は株式会社ニッピにより製品化され、本学の再生医療をはじめ、多くの医療・研究の現場で活用され、再生医療の実現に大きく貢献しています。


本発明を利用した多能性幹細胞用培養素材の製品化

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、表彰式は中止となりましたが、発明者のみなさまは、10月27日に西尾章治郎総長、金田安史理事・副学長らと懇談し、直接お祝いのお言葉を受けられました。

 代表発明者である関口清俊寄附研究部門教授は、「単に基礎研究を積み重ねるだけでなく、社会に役に立つものを創り出すというのは大きなモチベーションとなる。(本発明は)本学医学部附属病院や京都大学iPS細胞研究所でも多数使われている。再生医療の基盤となっていることがうれしい」と仰っていました。

(公益社団法人発明協会公式サイトにおける公表内容はこちら


左から金田理事・副学長、林助教、二木助教、関口寄附研究部門教授、谿口寄附研究部門助教、西尾総長

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