大阪大学発ベンチャーの株式会社JiMEDが第三者割当増資を実施

2021.04.08(木)

お知らせ

 大阪大学発ベンチャーである株式会社JiMED(ジーメド、本社:大阪府豊中市、代表取締役:平田 昭夫)は、大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(本社:大阪府吹田市、代表取締役:清水 速水)を無限責任組合員とするOUVC2号ファンド、及び、みずほキャピタル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:大町 祐輔)を無限責任組合員とするみずほライフサイエンス1号ファンドを引受先とする第三者割当増資(シードラウンド)により、総額199,950,000円の資金調達を実施しました。

 JiMEDは、大阪大学大学院医学系研究科・平田雅之教授らの研究成果を基にした、ワイヤレス埋込型ブレインコンピュータインターフェース(Brain Computer Interface、BCI)を医療機器として開発するベンチャー企業です。大阪大学としても、ベンチャー創生支援グラント「起業プロジェクト育成グラント」にて、起業に至る支援に取り組んできました。

 JiMEDがまず初めに開発を進めるBCIは、利用者の頭部に埋め込んだ装置で脳波を読み取り、体外デバイスを介して意思伝達を可能にします。これまで平田教授らは、完全四肢麻痺のALS患者を対象とした臨床試験研究において、ロボットハンド制御・意思伝達装置操作による文章作成に、世界で初めて成功しています。JiMEDは、今回調達した資金を活用して、前述の技術の開発を加速し、治験によるBCIの安全性・有効性を検証していきます。

 大阪大学では、「研究開発エコシステム」の構築に向けて、引き続き同社の開発・事業化を支援し、学内の研究成果の社会実装を推進してまいります。

JiMEDの概要
【会社設立】2020年3月
【事業内容】ワイヤレス埋込型ブレインコンピュータインターフェース(BCI)システムの開発、製造、販売
【所在地】大阪府豊中市
【代表取締役】平田 昭夫
【URL】https://www.jimed.jp

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