大阪大学共創機構 BioJapan2025 出展資料 ➡ English Ver. here
大阪大学共創機構 バイオジャパン2025 出展資料の一覧です。
No | タイトル | 部局 | 担当研究者 | コメント |
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① | ヒトiPS細胞由来腸管上皮細胞 | 薬学研究科 | 水口 裕之 |
腸管オルガノイド化を経由することで、市販品などに比べて大幅に機能が向上し、かつ安価に安定的に使用できる腸管上皮細胞のご紹介です。多くの企業様にて薬物動態研究などの研究に使用され始めています。 |
② | がん患者の脳梗塞発症を予測する AHANDSスコア | 医学系研究科 | 河野 友裕 |
がん患者は脳梗塞発症リスクが一般人口と比べて上昇しています。がん患者の中から、特に脳梗塞ハイリスク患者を識別するため、脳梗塞発症予測スコア AHANDSスコアを開発しました。脳梗塞ハイリスク患者を特定することは、効果的な脳梗塞予防法開発への端緒となることが期待されています。 |
③ | 好熱菌モデル微生物Thermus thermophilusの遺伝子工学実験セット | 生物工学国際交流センター | 宮崎 健太郎 | 日本各地で見つかる好熱菌Thermus thermophilusのコンピテントセルと新規シャトルベクターのご紹介です。 耐熱性を備えた丈夫な蛋白質の宝庫であるThermus資源をあなたの研究に生かしてみませんか? |
④ | 先行する免疫能低下の検出によるがん発症リスク評価 | 医学系研究科 | 尾路 祐介 |
悪性腫瘍に対する基礎的な免疫能の指標となる非常にユニークなバイオマーカーです。 がん発症に先行する免疫能低下を抗潜伏感染ウイルス抗体を用いて検出しがん発症のリスクを評価します。 |
⑤ | Cr-CEST MRIを用いた精巣内造精能の非侵襲的評価法の確立 | 医学系研究科 |
木岡 秀隆 上田 倫央 |
男性不妊症診療において精巣内で精子を作る能力(造精能)の評価は重要です。我々は精巣内のクレアチン濃度をMRIで評価することで、非侵襲的に精巣内の造精能を評価できる方法を確立できましたので、紹介させていただきます。 |
⑥ |
HDRを最大化するゲノム編集制御技術 | 基礎工学研究科 |
鈴木 啓一郎 |
特定の酵素阻害剤とドナーDNAへの修飾を組み合わせることで、分裂細胞におけるHDRの効率を従来より大幅に向上させる新技術を確立しました。高い編集精度と再現性を持ち、ノックイン系の構築や遺伝子機能解析など幅広い細胞実験への応用が期待されます。研究用試薬としても展開可能で、汎用性の高い遺伝子編集手法として提案いたします。 |
⑦ |
HITI法を利用した生体内バイオ医薬品分泌・持続発現系の構築 | 基礎工学研究科 |
鈴木 啓一郎 |
HITI法を用い、非分裂細胞や終末分化細胞への遺伝子導入を可能にする分泌型発現カセットを構築しました。ドナーDNAにシグナルペプチドと切断配列を組み合わせ、効率的挿入と正確な分泌制御を両立。生体内での持続的バイオ医薬品産生を実現し、遺伝子治療やドラッグデリバリー、研究用試薬としての応用が期待されます。Exendin-4で検証済みです。 |
⑧ |
PF4を標的とした革新的がん治療戦略 | 微生物病研究所 |
山本 雅裕 |
免疫チェックポイント阻害剤の登場によりがん治療は飛躍的進歩を遂げた一方で、自己免疫疾患の発症という副作用が課題となっています。山本らの研究チームは、特殊なマウスモデルを用いた解析から、自己免疫疾患を誘発することなく強力な抗腫瘍効果を示す新規創薬ターゲット「PF4」を同定しました。本標的は次世代がん免疫療法の中核を担う可能性を秘めています。 |
⑨ |
排出ポンプを封じて広げる治療の選択肢 | 産業科学研究所 |
西野 邦彦 |
多剤耐性菌の院内感染対策として、抗菌薬排出ポンプを選択的に阻害する新規化合物を開発しました。抗菌活性は持たず耐性が生じにくく、安全性も高い特徴があります。複数の排出ポンプに作用し、多様な薬剤耐性に対応可能で、既存抗菌薬との併用で治療の選択肢拡大が期待されます。 |
⑩ |
心筋細胞分化を高効率化! イヌiPS細胞の培養最適化技術 |
ヒューマンメタバース疾患拠点 |
西村 俊哉 |
ヒトと類似の疾患を自然発症するイヌは有用なモデル動物ですが、iPS細胞の安定作製は困難でした。本研究では、AR培地を用いてイヌiPS細胞の安定培養に成功し、高効率な心筋分化と拍動組織の形成を確認。心疾患モデルや再生医療、臨床獣医療への応用が期待される技術です。 |
⑪ |
TDP-43関連ALSへの新規アプローチ | 医学研究科 |
長野 清一 |
ALSの主要病態であるTDP-43異常に着目し、mGluR5を標的とする新規治療戦略を検討しました。snRNA-seq解析でALS患者DRGにおけるmGluR5の高発現を確認し、TDP-43モデルで阻害による神経保護効果も認められました。mGluR5はALSの疾患修飾型治療標的となる可能性があります。 |
⑫ |
DCD心移植の臨床応用を加速する体外還流システム | 医学系研究科 |
斎藤 俊輔 |
心臓死ドナー(DCD)からの移植が注目されていますが、国内では技術的課題により導入が進んでいません。当グループは、DCD心の再灌流と機能評価を可能とする体外還流システムの開発を進めており、心臓移植の臨床実装に大きく貢献する可能性があります。 |
⑬ |
2細胞解析技術のご紹介 | 産業科学研究所 |
山口 哲志 |
レーザー光の照射によって細胞を自然な形で半固定できる新規特許技術を使い、基板上で多数の細胞の相互作用を長時間観察し、興味のある細胞を回収し解析できる2細胞解析システムのご紹介です。時系列で細胞を観察した画像をAI解析することで特徴的な相互作用を見出し、回収してRNA配列解析することが可能です。研究対象に作用する新しい免疫細胞の探索や、細胞同士の相互作用に影響を及ぼす遺伝子、抗体などの探索などに最適です。 |
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コンタクト先
大阪大学共創機構 知的財産室
前川 和彦 橋本 雅一
biojapan2025[★]uic.osaka-u.ac.jp
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